赤ちゃん用のミルクに最適な水とは? 調乳用水の種類と選び方のポイント

赤ちゃんのミルク作りに欠かせないミルク用の水は、純水やミネラルウォーター・水道水などを利用することができます。ですが、水選びを間違えると、せっかくの栄養が取れなくなったり、赤ちゃんの体に負担をかけてしまうことがあるかもしれません。

この記事では、赤ちゃんのためのミルクに最適な水について、安全面、栄養面、そして美味しさの観点から詳しく解説します。さらに、ミルクを美味しく作るための手順も、わかりやすくご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

 

ミルク用にどんな水が適切？

赤ちゃんに最適なミルクを作るには、水選びも重要なポイントです。

水質と安全性

まず一番大切なのは、水の安全性です。日本の水道水は、厚生労働省が定める厳しい水質基準に基づいて管理されています。51項目の水質基準をクリアした水は、赤ちゃんが飲んでも安全です。

とはいえ、水道水には、消毒過程で生成されるトリハロメタンなどの不純物が含まれる可能性もあります。赤ちゃんは大人と比べて、体への影響を受けやすいので、ミルク作りには必ず煮沸することが推奨されます。

硬度とミネラル含有量

赤ちゃんの腎臓は、大人と比べて未発達です。そのため、ミネラル分が多い硬水は、負担になる可能性があります。ミルク作りには、硬度0～60mg/Lの軟水が望ましく、特に30mg/L以下が理想的です。

pH値

赤ちゃんに適した水のpH値は、7から8.5の範囲です。この範囲は、赤ちゃんの体内環境に近く、吸収されやすい水質です。

 

ミルク用に使う水は水道水でOK？

結論から言うと、日本の水道水は、赤ちゃん用のミルク作りに適しています。

先ほどもお話ししたように、日本の水道水は、世界的に見ても安全性の高い水です。
厚生労働省が定める厳しい水質基準に基づいて管理され、煮沸することでさらに安全性を高めることができます。

さらに、日本の水道水は軟水のため、粉ミルクとのミネラルバランスも良好で、赤ちゃんにも安心して利用できます。
しかし、調乳時には、70℃以上のお湯で殺菌し、人肌に冷ましてから与えることが重要です。

また、水道水は経済的で環境にも優しい選択肢と言えるでしょう。

 

水道水以外のミルク用の水の選択肢

また、水道水以外にも 純水やミネラルウォーターなどの選択肢もあります。

純水

純水は不純物やミネラルをほとんど含まないため、赤ちゃんの消化器官に優しく、ミルク作りに最適です。

• 加熱殺菌済みの純水を選ぶと、そのまま使用できて便利
• ミネラルを含まないため、粉ミルクの栄養成分をそのまま保つことができる

ミネラルウォーター

ミネラルウォーターを使用する場合は、軟水を選ぶことが重要です。

• 硬度60mg/L以下の軟水を選ぶ
• 加熱殺菌されているものを選ぶ
• 過剰なミネラル摂取に注意

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美味しいミルクを作るための手順

安全な水を選んだら、次は美味しいミルク作りです。

手順1：清潔な環境で調乳しよう

赤ちゃんの口に直接入るため、清潔な環境で調乳することが大切です。
使用する器具（哺乳瓶、スプーンなど）は、煮沸消毒または専用の消毒液で消毒してください。

手順2：適切な水温管理

粉ミルクの調乳には、70℃以上のお湯を使用します。これは、ミルク中に潜む可能性のある有害な細菌を殺菌するためです。
お湯を沸騰させてから、少し冷まして70℃以上になるように確認しましょう。温度計があると手際良く作業することができます。

手順3：正確に計量して栄養バランスを保とう

粉ミルクは、付属のスプーンを使って正確に計量しましょう。
規定の濃度で調乳することで、赤ちゃんに必要な栄養素を適切に提供できます。

計量スプーンは、付属のものを使用するようにして、計量の際は、スプーンに粉ミルクを軽くすくい、平らにならすようにしましょう。

手順4：適温まで冷ましてから飲ませる

調乳後のミルクは、赤ちゃんが飲む前に適温（約36℃〜40℃）まで冷まします。

手首の内側で温度を確認し、人肌程度になっているか確認しましょう。
また、冷ましすぎると、ミルクの栄養価が損なわれてしまう可能性があります。

手順5：飲ませ方と保存方法も重要

ミルクを飲ませる際は、赤ちゃんの姿勢と哺乳瓶の角度がとても大切です。
さらに赤ちゃんが飲みやすいように、哺乳瓶を傾けながらゆっくりと飲ませましょう。

調乳後2時間以内に飲ませることが推奨され、飲み残しは与えないようにしましょう。
残ったミルクは、作り置きせず、必ず捨てましょう。

 

まとめ

赤ちゃんのためのミルク作りには、水選びも重要なポイントです。日本の水道水は、安全で経済的な選択肢ですが、煮沸など適切な処理をすることが大切です。

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