2026.09.02

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ミネラルウォーターのラベルを見ていて、「pH8.4」のような数値が書かれているのを見たことはありませんか?
硬度と並んでよく紹介される「pH」ですが、実際に何を表す数値なのか、きちんと説明できる方は意外と少ないかもしれません。この記事では、pHの基本的な仕組みから、水道水の基準値、体液との関係、そして天然水を選ぶ際にpHをどう捉えればよいかまで、順を追って解説します。硬度と違って見落とされがちなpHですが、知っておくと水選びの幅がぐっと広がる指標です。
pH(ピーエイチ、以前は「ペーハー」とも呼ばれていました)とは、水溶液が酸性かアルカリ性かを表す指標で、0から14までの数値で示されます。pH7.0がちょうど中性で、数値が7より小さいほど酸性が強く、7より大きいほどアルカリ性が強いことを意味します。
身近な飲み物にあてはめると、コーラはpH2〜3程度、スポーツドリンクはpH3〜4程度とされ、いずれも酸性寄りです。一方、ミネラルウォーターや水道水の多くは、中性から弱アルカリ性の範囲におさまります。

実は、pHは水道水にとっても管理すべき大切な指標のひとつです。東京都水道局によると、水道法にもとづく水質基準では、水道水のpH値は「5.8以上8.6以下」であることが定められています。この範囲は、ミネラルウォーター類の成分規格でも同様に採用されている基準です。
つまり、市販の天然水やミネラルウォーターのpHが7〜8台であっても、それは特別に調整された数値ではなく、飲料水として一般的に想定されている範囲に収まっているということになります。
pHスケールで見る富士山の源流水 pH0〜14の範囲と、体液・自社製品の位置
体液 約7.4
水道水基準 0 2 4 6 7 8 10 12 14 酸性 中性 アルカリ性
富士山の源流水 pH 8.4 弱アルカリ性は、体液のpHに近い範囲です
pHの測定には、大きく分けて2つの方法があります。ひとつは、リトマス試験紙のように、水に浸すと色が変化する「pH試験紙」を使う方法です。手軽に使える一方、色の変化を目視で読み取るため、細かい数値までは分かりにくいという特徴があります。もうひとつは、電極を水に入れて水素イオン濃度を電気的に測定する「pHメーター」を使う方法です。こちらは0.01単位まで数値を読み取れるため、飲料メーカーの品質管理など、精度が求められる場面で広く使われています。ミネラルウォーターのラベルに記載されているpH値も、こうした機器での測定にもとづくものです。
普段口にしている飲み物や調味料にも、それぞれ異なるpHがあります。おおよその目安は次の通りです。
| 飲み物・食品 | pHの目安 | 性質 |
|---|---|---|
| レモン果汁 | 2程度 | 強い酸性 |
| 食酢 | 2.5〜3程度 | 強い酸性 |
| コーラ | 2〜3程度 | 強い酸性 |
| 醤油 | 4.5〜5程度 | 酸性 |
| 牛乳 | 6.5〜6.8程度 | 弱酸性〜中性 |
| 水道水・ミネラルウォーター | 5.8〜8.6程度 | 中性〜弱アルカリ性 |
| 石けん水 | 9〜10程度 | アルカリ性 |
※あくまで一般的な目安であり、製品や測定条件によって数値は変動します。こうして並べてみると、私たちが日常的に口にする飲み物の多くが酸性寄りであることが分かります。天然水やミネラルウォーターは、その中でも比較的中性に近い、体にとってなじみやすい範囲に位置しているといえるでしょう。
本格的なpHメーターがなくても、家庭で簡易的にpHを確認する方法はいくつかあります。ドラッグストアやホームセンター、熱帯魚用品を扱うペットショップなどでは、リトマス試験紙や簡易pH試験紙が販売されており、水に浸すだけで色の変化からおおよそのpHを読み取ることができます。
また、紫キャベツの煮汁を使った簡易実験も知られています。紫キャベツに含まれる色素(アントシアニン)は、酸性・中性・アルカリ性によって色が赤〜紫〜緑と変化する性質があり、自由研究などでも使われる身近な方法です。正確な数値までは分かりませんが、pHの変化を目で見て体感できる、手軽な方法のひとつといえるでしょう。

pHの傾向は、水の硬度と同じく、地域によって差が見られます。石灰質の地層を長い時間かけて通過するヨーロッパの水は、カルシウムや炭酸水素イオンを多く含む硬水になりやすく、その結果としてpHも中性からアルカリ性寄りになる傾向があります。一方、火山由来の地層が多く、雨水が短期間で地下水になる日本では、軟水が多いぶん、pHも中性に近い水が多いといわれています。硬水・軟水の違いについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
海外のミネラルウォーターを飲んだときに感じる味わいの違いは、硬度だけでなく、こうしたpHの傾向も影響している可能性があります。
人間の血液やリンパ液などの体液は、健康な状態では pH7.35〜7.45程度の、ごくわずかにアルカリ性に傾いた状態に保たれています。この範囲は体内でこまめに調整されており、大きく外れると体調に影響が出るとされるほど、繊細に管理されている値です。
弱アルカリ性の天然水は、この体液のpHに近い性質を持つことから、「体になじみやすい」という文脈で紹介されることがあります。ただし、飲んだ水のpHがそのまま体液のpHを変えるわけではなく、体内には胃酸をはじめとする強力な調整機能が備わっています。強い酸性の飲み物を飲んだからといって体液が酸性に傾いたり、アルカリ性の水を飲んだからといって体液がアルカリ性に傾いたりすることは、通常は起こりません。
「弱アルカリ性の水は体にいい」という表現を見かけることもありますが、こうした表現は科学的根拠が明確でない場合もあります。水を選ぶ際は、特定の健康効果を期待しすぎるよりも、pHの近さを「口当たりのなじみやすさ」を示すひとつの目安として捉え、日々の水分補給を無理なく続けられるかどうかを基準にするのがよいでしょう。
pHと硬度は、それぞれ別の水質指標ですが、間接的に関係し合う場合があります。硬水にはカルシウムや炭酸水素イオンが多く含まれる傾向があり、これらの成分がアルカリ性の性質を持つため、pH7〜8程度のアルカリ性寄りになりやすいといわれています。一方、軟水はミネラル成分が少ないため、中性に近い水が多い傾向にあります。
とはいえ、これはあくまで傾向であり、軟水でも弱アルカリ性の水は存在しますし、硬水でも中性に近い水はあります。硬度は「カルシウム・マグネシウムの量」、pHは「酸性・アルカリ性の度合い」と、それぞれ測定している対象が異なるため、片方の数値だけでもう片方を推測するのではなく、ラベルに記載された両方の数値を確認して選ぶことをおすすめします。
ちなみに、水に溶け込んでいる炭酸水素イオン(重炭酸イオン)の量も、pHに影響を与える要素のひとつです。炭酸水素イオンは、水の中で酸を中和する働き(緩衝作用)を持つため、この成分を多く含む水は、弱アルカリ性で安定しやすい傾向があります。
アルカリ性の水には、ものをやわらかくする作用があるといわれており、昆布や鰹節から旨味を引き出すだし取りや、お茶・コーヒーの抽出に向いているとされています。逆に、酸性の水は殺菌作用が強いとされ、手洗いや食器洗いに適しているという説もあります。
日々の料理に使う水にもこだわりたい方は、pHの性質を知っておくと、シーンに応じた使い分けの参考になるでしょう。たとえば、和食のだし取りには弱アルカリ性の軟水が向いているとされる一方、パスタを茹でる際に塩を加える理由のひとつも、水の性質を茹で上がりに適した状態へ近づけるためだといわれています。コーヒーの抽出においても、弱アルカリ性の水を使うと、コーヒー豆由来の酸味がまろやかに感じられやすいとされ、豆の個性を引き立てたいときの選択肢のひとつになります。
ここまで見てきたように、pHは水の性質を知るうえで参考になる指標ですが、pH値の高さ・低さだけで水の「良し悪し」が決まるわけではありません。水道水もミネラルウォーターも、飲用に適した水はいずれもpH5.8〜8.6という同じ基準の範囲におさまっており、この範囲内であれば、健康な方が日常的に飲用する上で問題になることは基本的にないとされています。
水を選ぶ際は、pHだけでなく、硬度やミネラル成分、非加熱処理かどうかといった製法まで含めて、総合的にチェックすることをおすすめします。
弱アルカリ性の天然水と混同されやすいものに「アルカリイオン水」があります。アルカリイオン水は、水道水などを電気分解装置(整水器)で処理して作られる水で、一部の整水器は胃腸症状の改善を目的とした医療機器として扱われています。
これに対して、天然水やミネラルウォーターは、地下水がもともと持っているミネラル分によって弱アルカリ性になっているものです。同じ「弱アルカリ性」でも、成り立ちも扱いも異なる別のカテゴリーである点は、覚えておくとよいでしょう。天然水のpHは、あくまで水の個性を示す指標のひとつとして捉えるのが適切です。
ご家庭で使われている一般的な浄水器(活性炭タイプ)は、水道水に含まれる塩素(カルキ)や微量の不純物を取り除くことを目的としており、pHを大きく変える機能は基本的にありません。そのため、浄水器を通した水のpHは、もとの水道水とほぼ同じ範囲にとどまります。
一方、先ほど紹介したアルカリイオン水生成器は、電気分解という異なる仕組みによって水を酸性側とアルカリ性側に意図的に分離する装置です。同じ「水をきれいにする機器」でも、目的や仕組みがまったく異なる点は、混同しないよう覚えておくとよいでしょう。
妊娠中の方や、赤ちゃんの粉ミルクを調乳する際に使う水についても、pHを気にされる方がいらっしゃいます。基本的には、水道水基準・ミネラルウォーターの成分規格と同じ「pH5.8〜8.6」の範囲内であれば、pHの観点で問題視されることは少ないとされています。それよりも重視すべきは、硬度が低い軟水であるかどうかです。赤ちゃんのミルク作りに適した水の選び方については、こちらの記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。
天然水のpHは、基本的には採水地の地層によって決まる性質のため、大きく変動するものではありません。ただし、季節による降雨量の変化などで地下水の流れ方がわずかに変わり、成分表記の範囲内で数値が微妙に前後することはあります。メーカーが公表しているpH値は、こうした変動を踏まえたうえでの目安の数値として捉えるとよいでしょう。
「富士山の源流水」は、pH8.4の弱アルカリ性の天然水です。富士山の玄武岩地層を60年以上かけてじっくりとくぐり抜ける過程で、ミネラル分が自然に溶け込み、このpH値になっています。非加熱のまま4層フィルターでろ過しているため、採水地由来の性質をそのまま保ちやすいのも特徴です。
| 成分 | 含有量(1,000mlあたり) |
|---|---|
| pH | 8.4 |
| 水の硬度 | 28(超軟水) |
| シリカ | 31mg |
| バナジウム | 88μg |
※上記の数値は当社調べです。超軟水でありながら弱アルカリ性という組み合わせは、クセのない口当たりと、まろやかな味わいの両方につながっています。ミネラル分がほとんどないのに水っぽく感じにくいのは、シリカやバナジウムといった微量ミネラルと、この弱アルカリ性のバランスによるものと考えられます。
富士山の源流水は、富士山の玄武岩地層をくぐり抜ける過程で自然に形成された性質をそのまま活かすため、人工的にpHを調整する処理は行っていません。非加熱・4層フィルターというシンプルな製法だからこそ、採水地由来のpHやミネラルバランスを損なわずにお届けできます。国際味覚審査機構「iTQi」の優秀味覚賞を2023年から2025年まで3年連続で受賞、「モンドセレクション」でも金賞を受賞しています。詳しい成分については、富士山の天然水とはのページでもご紹介しています。
弊社では、富士山の天然水を使用したウォーターサーバーを提供しております。pH8.4の弱アルカリ性、硬度28の超軟水という組み合わせを、日々の水分補給やお料理にお役立てください。基本プランは1ケース(9.5L×2本入)3,470円(税込)からご利用いただけます。詳しくは、こちらのページをご確認ください。

| 会社名 | 株式会社ラ・ホールディングス 富士山の天然水 事業部 |
|---|---|
| 代表取締役 | 石川 浩之 |
| オフィス住所 | 東京都豊島区東池袋1-2-8 つかこしビル8F |
| 電話番号 | 03-5911-6969 |
| メールアドレス | info123@mt-fuji-nmw.com |
| URL | https://mt-fuji-nmw.com/ |
| 営業時間 | 9:00~17:00 (土日祝日除く) |